今年最後を締めくくる

アイドラーズの最終戦だ

http://www.idlersclub.org/

愛機”ケロヨンⅡ世号”に採っての初レース

スゲー緊張する。。。

なにせ、前機”ケロヨン号”(930Carrera)の時より今回はだいぶ分が悪いっ

ケロヨン号は足回りガチガチ+ベタ車高のセッティングが決まった車

クラスは930カップRクラス(ハイグリップラジアルタイアクラス)の参戦だったが

今回はなんと激戦の9カップS1クラス、、、

要はライトチューニングカーのSタイヤ(セミレーシングタイア)クラス

しかも挑む”ケロヨンⅡ世号”一応RSなんで(アメリカ仕様)

車両規定でラジアルタイヤでもこのクラスに叩き込まれる。

資金難でSタイヤが履けるわけもなく、、、ドノーマル+ラジアルタイヤ

で猛者どもに挑む事となった。

おぉぉ恐っっ


あさ3時に起きて

モテギに向かう、スゲー寒いが

天気予報では一応晴れなんでまぁいいかっ

深夜の常磐道を5速ホールドでチンタラひた走り

水戸インターを降りる

モテギまではプチ峠道を30程走るだけだ

対向車もない真っ暗は道をハイビームで走っていると

何だかフロントガラスに何か飛んでくる 雨?

否っ、雪やんっ!!!

路面凍結もあるんで更に速度を落として走っていくと

こんどは路面は真っ白!センターラインもワカランはど積もってきた

今日はナシかも?と思いつつエントリフィーはもったいないが

猛者と苦手なモテギ走ら無くてよい、複雑な安堵感が脳裏を支配する。

モテギゲートに到着してみれば、既に積載車やら、耐久カーがゲート前にたむろしている

あぁぁ今日はナシかももなぁ~

がっ程なくゲートオープン!

パドックまでの道のりも真っ白!

クラス別の駐車位置に陣取り、準備を進めつつ

本コースを覗いてみれば、雪の”ゆ”の字も見あたらない

流石、最新鋭のサーキット水はけが良くできている

いつのまにか雪も止んだ。。。


ドラミ(ブリーフィング)では「路面温度がスゲー低いから、皆気をつけてね!」

と主催者の清家氏からコメント

って事はもしかしたらラジアルの方が有利かも!

と思いつつ空気圧を2.0前後までバリバリに下げる(公道で真似しちゃダメよ)

練習走行+予選が始まる。

今回はコースインで練習走行してシグナルグリーンでタイム計測が始まる

変則なスケジュール。

今年はLAPSHOThttp://www.fando.co.jp/products/motorsports/lapshot/lapshot.htm

を導入しているので走行中もタイムチェックは可能だ

おかげで前回のモテギでは鬼遅いタイムも記録されている、、、、

コースインすると皆スゲー速い、996のGT-3RSとかのバケモンもこのクラスにいる、、、

正直コースに踏みとどまるんが精一杯

昨日までさんざんベスモDVDを見てイメージトレーニングしてきたが全く役に立たないっっ

気がつけば、タイムアタック終了を告げる旗が振られていたぁ

シグナルを見る余裕も無かった様だ。。。全く情けない


予選のリザルトが出ると予想通り

ブービーのポジション。。。

ベベで無いだけマシか、、、

気持ちを切り換え「取りあえず今日は完走しませう」とオノレに言い聴かせる

本戦までの間に930カップの”戦友E氏”を捕まえてモテギ攻略のアドバイスを頂く

要は2速バリバリ使いなはれって事らしい。。。

確かに3速では立ち上がりが少々トロイ気がしてた

他のレース本戦が始まり眺めていると段々とテンションが上がってきた

ビリでもタイムアップだけは果たそう!

ABSつきナンでブレーキを思いっきり踏む、4000rpm以下になったら即2速に落とす

イメージは固まった


いよいよ本戦が始まり、

グリッドに付くが殆ど最後尾っっ

スタートを告げるコントロールタワーのシグナルがここからは見えないっっ

レースでこんな後ろに並んだんは初めてだ&屈辱てきじゃ!

焦ってもしかたないんで、前車の動きに合わせてクラッチを繋ぐ作戦に変更する

スタートが決まれば何とかなるかもしれんっ

でっいよいよスタートっ

前車(某ポル雑誌編集長ドライブ)の動きを読むが

タイミングが遅れて失敗っ。。。

1コーナーまで一台もパスできないっっ

気分はかなり高揚してきた おりゃ~

スゲー速い車には遅れを取りつつ

4コーナーの立ち上がりで何とか数台をパス

最後まで数台とバトルする事となる

PFCのカーボンパッドにもすっかり熱が入ってブレーキフィールも良好だ。

何だかマフラーから足回りまで決まった車よりの

”ケロヨンⅡ世号”の方が立ち上がりが良いようだ

某オークションで入手したチューニングROMの効用かもしれん

アドバイス通り2速多様すると最終コーナーも以前よりエエ感じで曲がれる様になった

しかし、路面温度が低いせいかグリップがイマイチ

障害物とスピードダウン(追い越し禁止)を示すイエロー&ホワイトフラッグが出まくっている

美しくて速いGT-3RSが大破している

速度の違いもあるがメカニカルグリップに優れる車でもヤバイんだから。。。。

少しビビルが今はレース中気後れしている場合ではないっ

終盤にさしかかりタイヤが段々タレてきた

いつも通りの強引なスライド走法に切り換える

「この感覚だぁぁ」タイムも徐々に上がってきた

しかし後方からの車との距離はあまり開いていないっ

最終コーナーで詰め寄られる

コイツだけにパスされたくないので、最終コーナーでムリをする

クリップにつけないっっっ

速度が高すぎたヤバイっ飛び出すっっ

グラベル(しかもサンドでは無いヤバイ方)にでてしまった

左はコンクリートウォール!

恐怖心を押さえてRRの基本に則りアクセルは抜かないっ

フロントのスポイラーぐらいは持っていかれるのは覚悟しよう

押さえ込むが逆に振られる。今度はコースを横切ってピット再度につっこみそうになる

風景がスローモーションになる、もうダメか?

弱気が頭を支配する。

時間にしたら0.2秒ぐらいですぐに「ぜってー諦めねー」

と脳内の住人が叫ぶ。ステアを押さえてアクセルオン!

何とかコース復帰。

後ろの車もなんとかかわしてくれた

だいぶビビらせてしまった、、、

でも気合いで助かった

最終チェッカーまでなんとか後車をしのいだ

無事走行終了


LAPSHOTを確認すると

予選より4秒弱UP!やればできるじゃないっ

車の特性と走行ライン少し掴んだようだ

でもタイムはまだまだ(恥ずかしくて書けませんっ!)

なのでまだまだ修行の身だ

心配していたフロントスポイラーも全く無傷で車体のダメージは全く無い

ノーマル足(と言っても若干メーカーチューニング済)で良かったぁ


本戦後バトルをしたくれた後車のドライバーに

クラッシュを避けてくれたお礼とお詫びに行った

ドライバーは不在だったが、

TEAMの人が「いやー危なかったねーっ!伝えておきますよ」

と笑顔で言ってくれた。

そーいや930カップの時も筑波の最終で

アクセルミスで思い切り車が横に向いて

何とかねじ伏せた経験がある

自身にとってホームストレートは鬼門かも?


レース中も富岡八幡の「神輿担ぎ手守り」

をレーシングスーツの下につけていた

コイツは神輿を担いだ際に友人が皆に配ってくれたモンだ。

http://ameblo.jp/blog-55minority/entry-10003582834.html

世界一大切な友人達の”思い”が自身の弱気から救ってくれたのかもしれない

守り札


その後、相変わらず極寒のなか3時間耐久レースなど観戦しつつ

表彰式までの時間を過ごす

良い気分だ

サーキットの雰囲気が大好きだ

耐久


表彰式の時間になったので

ブリーフィングルームに行くと

既に前のクラスからの表彰式が続いており

年間ランキングの表彰になっていた

自身は今年は今回のみの参戦なので

呼ばれるわけもないが

930RクラスでE氏が年間優勝した!

おめでとう!

本来なら”ケロヨン号”で一緒にバトルしている筈なんだか、、、

http://blog-55minority.ameblo.jp/entry-e13b5715e64b817084f2bcb3cba2e0b4.html

E氏はタイヤを酷使しないスマートなドライブスタイルで

スゲー速い、、、見習わなくてはっ

ガリガリスライドの自身とはムリかっ。

事務局から、来シーズンのルールなどの話などもあり

やる気がでてきた

今回参戦できなかったダルマ職人のエントラントから

ダルマの差し入れがあり、Funkyなゴールドダルマを頂いた。

表彰式も終わりE氏に”おめでとー!”を告げると

「今日の表彰で呼ばれたよん」と

えぇぇ?ブービーじゃないの?

事務局スタッフに尋ねると

なんとクラス5位!しかもトロフィーアリ!

率直に嬉しい

だるまさん

がっ他車のクラッシュなどによる

棚ボタ入賞だから実力ではない

慢心は禁物だ

しかし来年はもっと高いトコに立ちたいと欲も出てきた

ケロヨン号には1位をプレゼントできたし

ケロヨンⅡ世号にももっと良いモンをあげたいと思う。


今回のレースは全体的にクラッシュが多かった。

怪我人は出なかった様だが、

愛機を失った人の気持ちは痛いほど分かる

時間とお金はそれぞれの財力によって異なるだろうが

”気持ち”だけは折れないでまたこの場所に戻ってきて欲しいと節に思う。

レースは個人戦だけど一人では成立しない行為

一緒に走ってくれた人達はライバルであり”仲間”なんだから。